長い冬の始まり
先週で通院と投薬が終了して、
父の生活は、すっかり元通り。
茶の間の雨戸は閉め切ったまま。
日射しのぬくもりも遮ってしまうので、
家の中のほうが外より寒いぐらいだ。
そんな部屋に、パジャマにベストを着ただけの姿で、
テレビを見るか、新聞を読むか、
お酒を飲むか、そのぐらいしかしないで座っている。
今日はさすがに寒かったのか、
部屋の中でマフラーを巻いて、ニット帽をかぶっていた。
父のいつもの、冬のスタイル。
暖房を使うのは、ず~~~っと先。
ウールのカーディガンや、フリースの上着も出しておいたが、
果たして着るかどうか…。
だからと言って寒くないわけではなく、
今日もずっと、盛大なくしゃみを連発していた。
寒いと当然、気分もすぐれないので、
ドアも引き戸も、冷蔵庫や棚の扉も、
叩きつけるように閉めている。
(八つ当たりされる家や家電も、いい迷惑だ)
ちなみに、布団は2~3日前にやっと、
真夏の肌がけ布団の上に、薄地の布団を重ねただけ。
冬用の布団や毛布も、
すぐに使える場所に出してはおいたが、
これも年を越すまでは出番がないだろう。
当然、寝つきが悪いし、途中で目が覚める。
夜中でも早朝でも、大きな足音を立てて歩きまわるし、
大音量でラジオを鳴らすし、
私まで寝不足になってしまう。
それでも頑固に布団は変えない。
主治医の先生に、
「肺と気管支が弱くなっているから、
風邪をひかないように注意しなさい」
と言われているのだが、
「布団が薄くて寒い=風邪をひく」というのは、
父には理解できないらしい。
どんなに私が頑張っても、
父が「暖かくして過ごすこと」を拒否するのだから、
1階が常に暗くて寒かろうが、
あれやこれやと散々、八つ当たりされようが、
無駄な努力はしないことにした。
(そうは言っても、衣類も布団も、
父がそうしたければ、すぐに使えるようにはしてある)
問題は、私まで寒いのを我慢させられるのを、
どこまで阻止できるかだ。
毎年、その問題はついて回るのだが、
今年は特に、心身ともに疲れているので、
私まで「我慢大会」を強制されたら身が持たない。
冬は寒いものだけど、
我が家の冬は、いろんな意味でもっと寒い。
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